デジタル設計・サインオフ関連webinarのビデオをCadence Online Support (COS) 上でオンデマンド配信しています!
皆さま、いかがお過ごしですか? 今年は世界中で新型コロナ感染症という大きな困難に直面しています。日本では感染爆発は抑えられているものの、まだ先行きが不透明で、テレワークを継続している設計者の方々も数多くいらっしゃると思います。日本ケイデンスでも全社員の在宅勤務が基本となっており、設計者の皆様と直接顔を合わせての会議が殆ど行えておりませんが、ウェブ会議の充実、メールや電話対応での迅速な対応により、少しでも皆様のお力になれるようにサポートさせて頂いております。
例年春に開催していたデジタルIC設計ソリューションセミナーの開催も延期しておりましたが、新しい情報を提供する機会として、CadenceTECHTALKとしてWebinarでの開催を随時行っております。
本稿では、デジタル・サインオフグループから3つのトピックで最新情報を発信させて頂きましたので、以下に紹介させて頂きます。
「Genus Synthesis iSpatialフローの紹介。 高いレイアウト予見性と最適なPPAを達成する統合されたフィジカル合成環境」
新しいフィジカル合成としてのiSpatialを紹介させて頂きました。Innovusが統合され、設計予見性が大幅に向上、Innovusとの相関性も100%、最適化PPAを提供できるテクノロジーです。またInnovusのMixed Placer技術を論理合成段階でも利用できるようにEarly Floorplan Synthesis機能もリリースされます。
iSpatialに加えて、従来から重点的に取り組んでいるRTLレベルでのアーキテクチャ探索としてCompus Advanced Logic Optimization機能、そして精度の高いRTLパワー解析ツールであるJoules統合によるActivity Driven Power Optimizationなどの最新情報を発信させて頂きました。
「レイアウト設計期間を大きく削減! 次世代物理検証ツールPegasusによるInnovus in-design タイミング考慮メタルフィル設計フロー」
(Session1) レイアウト設計期間と工数を大きく削減!Hierarchical Metal Fill Databaseによるタイミング考慮メタルフィル設計フロー
Hierarchical Metal Fill Databaseによるタイミング考慮メタルフィル設計フローを紹介させて頂きました。Innovus上でQuantus™ IVMF (ヴァーチャルメタルフィル)、Pegasus™サインオフ・メタルフィル生成、インクリメンタル機能などで構成され、トータル設計TATの大幅な削減を実現できます。
(Session2) 革新的なスピード!サインオフを数日から数時間へ、次世代物理検証ツールPegasus Verification System
Pegasusの最新情報を紹介させて頂きました。Massive parallelと独自のData flowアーキテクチャーにより、物理検証のTATを大幅に削減してサインオフを数日から数時間へ短縮する事が可能になります。また、Innovus、VirtuosoおよびSIP/AllegroとのFull-Flow IntegrationによりIn_designからサインオフまでのトータル設計TATの削減も実現できます。
「Innovus 20.1待望のメジャーアップデート!業界をリードするデジタル設計ソリューションの新機能をいち早く紹介」
2020年5月に、Innovus20.1がリリースされました。World Wideで積み重ねてきた最先端プロセスにおける設計実績と幅広いアプリケーションでの採用経験をベースに配置、配線といった基本機能のアップデートはもちろん、革新的な新機能をご提供しています。新たに実装された初期フロアプラン検討の期間を大幅に短縮する技術であるMixed Placerやサインオフレベルの精度でデジタルインプリすべての工程で低消費を考慮が出来るPower Integrity Flow、そしてマシンラーニング技術を中心に紹介させて頂きました。
Webinarは顔を見ての説明ができず、またQ&Aのキャッチボールが行えないデメリットはありますが、移動時間なく各会社や自宅からの参加、また開催者が録画できるというメリットもあります(参加者の録画は禁止させて頂いております)。これまでに開催したWebinarの録画を、提供できる範囲ではありますが、ケイデンス・ユーザ様がいつでも聴講できるように公開させて頂いています。Webinarの動画はこちらからご確認頂けます。
日本語で開催したセッションのみでなく、他リージョンで開催したWebinarの録画も聴講できますので、是非Webinarサイトを訪れてみて下さい。Webinar以外の情報も掲載しておりますので、少しでも設計の参考、助けになりますと幸いです。 今後もWebinar開催を検討していきますので、弊社からの案内をお待ちください。
なお、Webinar録画は、ケイデンスのユーザサポートページ(Cadence Online Support)からのアクセスとなりますので、ユーザ登録をお願い致します。登録方法が分からない場合、弊社営業にお問い合わせください。
今年の日本ケイデンス・プライベート展示会はCadencelive2020 Japanと名前を新たに、10月23日(金)にオンラインで開催させて頂く運びとなりました。会社から自宅から、インターネット環境があればどこからでの参加出来ます。これまでは足を運びたくても運べなかった方でもご参加頂けます。 Cadencelive2020 Japanへは、こちらからご登録いただけます。年に1回の展示会になりますので、興味のあるセッションへの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
COVID-19が収束し、皆さまにお会いできる日を楽しみにしています。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
フィールドエンジニアリング&サービス本部
デジタル&サインオフ
岡村 亮介
Latest Issue
- 検証作業における人工知能との新しい協力関係
- 編集後記
- 安全性とセキュリティを考慮したプレシリコンでのコンカレント・ソフトウェア開発と検証
- Virtuosoプラットフォーム、最新バージョン20.1をリリース
- AWR Design Environmentを活用した増幅器設計
- 集積型RFパッシブ・デバイスのモデリングについての考察 EMX Planar 3D Simulatorの紹介(前編)
- 集積型RFパッシブ・デバイスのモデリングについての考察 EMX Planar 3D Simulatorの紹介(後編)
- Cadence OrbitIO - 2.5D/3DICソリューション
- Sigrity2019 Hotfix002アップデートのご紹介
Archive
2023 Issues
2022 Issues
2021 Issues
2020 Issues