Sigrity2019 Hotfix002アップデートのご紹介
Sigrity™ 2019 Hotfix002 (HF2)で追加されたClarity™ 3D Solver製品の新機能や改良点の一部をご紹介いたします。
Clarity 3D Solver
Support for 3D Full Wave Spatial Mode Added in Clarity 3D Workbench
このリリースでは、Clarity 3D Workbench が3D Full Wave Spatialモードをサポートしました。これにより、RFチップ、チップRDL、パッケージ、PCBなどの3D構造の電圧分布、遠方(放射)、および近傍電磁界分布を、ポートで直接1つまたは複数の電流源によって励起された状態を表示できます。
また、アンテナやフィールド放射特性の解析向けに、以下の新しいプロットが追加されました。
Trace Editor Added
Clarity 3D LayoutのToolsメニューに新しいオプション[Trace Editor]が追加されました。このオプションを使用すると、Trace Geometryを作成および変更が可能です。また、他ツールで使用できる伝送ラインパラメーターとWエレメントモデルを生成できます。
Log Files Improved in Clarity
以前のリリースでは、エラー情報が複数ログファイルに分散されていたため、デバッグに必要な情報を含むログファイルの特定が困難でした。このリリース以降、シミュレーション実行中に問題が発生した場合、
Miscellaneous
その他に、解析パフォーマンス向上や解析中のディスク使用量の大幅削減が可能となっており、また新しいmetal typeのオプションDC_ThicknessがClarity 3D LayoutおよびClarity 3D Workbenchに追加されております。このDC_Thicknessは、Skin Impedanceの開始前に金属内部の電流フローを考慮して、Metal Skin Impedanceモデルを調整することにより、シミュレーション時間が大幅に短縮されます。以下の表は、Sigrity 2019 HF1とHF2のパフォーマンス比較およびディスク使用量リリースの比較を示しています。
今回、ご紹介の内容に関しましてお問い合わせがございましたら、貴社担当営業、あるいはメール: cdsj_info@cadence.comへご連絡ください。
フィールドエンジニアリング&サービス本部
森谷 卓矢
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