OrCAD X 23.1 Catpure/CIS 新機能のご紹介
OrCAD Capture/CIS の最新リリースにて新たに追加された、ライブラリおよび設計データ管理機能を紹介します。
※本内容はバージョン「OrCAD X 23.1 P001」を基に掲載しております。
後発の修正版・改良版プログラム、バージョンアップ版のリリースや仕様変更により画像などが異なる場合がございます。
◼️共有ワークスペース
進行中のプロジェクト、ライブラリ(コンポーネント)、設計ファイルを含む共有開発環境として共有ワークスペースが構築可能となりました。共有ワークスペースは、プロジェクト、ライブラリ、設計ファイルを管理するためのクラウドを利用した保存場所です。
◼️ワークスペースの構築
さまざまなプロジェクトやユーザーのニーズに合わせて複数のワークスペースを作成できます。
注: OrCAD X Professional (POX200 Pro) ライセンスは、最大 10 個のワークスペースが作成可能です。
◼️チームメンバと役割の構築
User、Librarian、Designerなどの特定の役割を割り当てることで、チーム メンバーにアクセス権を設定できます。ワークスペース上の メンバーは、複数のワークスペースに参加可能であるため、異なるワークスペースで異なるアクセス権限 を持つことも可能です。
◼️チーム コンポーネント ライブラリの開発
ユニファイド CISが進化した、コンポーネント Explorerにて、SamacSys、Ultra Librarian、SnapEDA からダウンロードしたコンポーネントを直接既存のライブラリに追加することが可能となり、カスタマイズ可能なテンプレートを使用して、迅速に新規コンポーネント登録が可能となりました。なお、登録したパーツは、共有ワークスペースへ公開が可能となります。
◼️ワークスペース コンテンツの管理
ワークスペース内のライブラリ、プロジェクト、およびデザイン ファイルは、File Manager ユーザー インターフェイスを使用して管理できます。 File Manager には、ローカル ワークスペースと、他ユーザーと共有されている共有ワークスペースが表示されます。なお、OrCAD X クラウドに常に接続可能な環境では、バックグラウンド データ同期ユーティリティにより、ローカル ファイルとクラウドの間でデータの同期が維持されます。
File Manager には、下記機能が提供されます。
- ライブラリ、プロジェクト、および設計ファイルのステータスを表示します
- ライブラリ、デザインをチェックアウトし、ロックすることで、それらのみが作業できるようなプロジェクトにします
- ファイルを共有ワークスペースにチェックイン します
- ファイルのリビジョン履歴を表示します
- ファイルの特定のリビジョンにロールバックします
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご紹介の内容に関してお問い合わせやご紹介依頼につきましては、
メール: orcad@innotech.co.jpまでお気軽にご連絡ください。
イノテック株式会社
ICソリューション本部 ICS第2技術部 SPBグループ
田中 貴治
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