ライブラリ作成は必要部品の開発と検証のために高度な手作業を必要とする面倒で時間の掛かる作業です。現在、多くのデザインで標準的に利用される多ピンデバイスにおいては、自動化プロセスが採用されていない場合、特に難しく、エラーが発生しやすくなります。Cadence® Allegro® PCB Librarianは、データのインポートと操作を迅速に行う機能、複数のシンボルにまたがってのピン分割、電源およびグランドピンの定義を含む強力な機能を提供します。差異を連続的に記録しながら部品バージョンを自動的に管理、追跡、保存する機能により、手動による介入の必要性がなくなり、部品作成プロセス中の精度が大幅に向上します。Allegro PCB Librarianは、複数のEDAツールセットを持つ企業にとって単一の開発環境を提供し、一般的な業界のファイルフォーマットに加えて、他のEDAベンダーのライブラリデータの入出力をサポートします。ピンテーブルとピングリッドを直接インポートすることで、パーツの作成をさらに高速化することができます。ピングリッドは企業固有の規格に合わせてカスタマイズすることができます。パーツ作成プロセスの各段階でのリアルタイム検証とビルトインルールチェックにより、回路シンボルとPCBフットプリントは常に同期します。これらの機能はすべて、Allegro EDMの不可欠な部分であり、大規模なライブラリと設計データ管理環境を必要とする企業の基盤を提供します。
ISO 26262用Automotive TCL1認定
「Fit for Purpose - Tool Confidence Level 1 (TCL1)」認定を取得する業界初のPCB設計および検証フローにより、厳しいISO 26262自動車安全要件を満たすことができます。このフローには、設計オーサリングからシミュレーション、Pspice®、Allegro、OrCAD®製品スイートを使用した物理的な実現化と検証までのすべてが含まれます。高性能デザインエントリ、シミュレーション、およびレイアウト編集ツールは、設計エンジニアが個々の回路仕様に対する安全仕様を検証し、設計の信頼性を検証するための統合環境を提供します。セーフティ・マニュアル、Tool Confidence Analysis (TCA) ドキュメント、およびTÜV SÜDのコンプライアンス・レポートの詳細については、Cadence Online Supportで Functional Safety Documentation Kitsをダウンロードしてください。
Features
- インテグレーションされたプロセスにより、ライブラリ開発および検証に関連するリソースの最適化と時間短縮
- 多ピンデバイス開発のための簡単な手法により、開発時間を短縮
- 回路シンボルの作成目的のカスタムシェイプとスプレッドシートの入力をサポートする強力なグラフィックエディタにより、データの信頼性と整合性を保証
- 一般的な業界フォーマットから部品情報の完全入力とインクリメンタル入力の両方をサポートすることで、迅速なパーツ作成と更新が可能
- Mentor Graphics Design ArchitectとViewdrawを含む複数ベンダーの回路図ツール向けの共通ライブラリ開発環境をサポート
- メタデータのサポートによる組み込みバージョン管理を提供
- 部品データのリアルタイムおよびバッチ検証によりエラーを削減
- Cadence OrCAD® Capture、Allegro PCB Design Editor HDL、Allegro Package Designer、Allegro EDMと緊密統合