Cadence®製品への修正依頼は、Cadence Change Request(CCR)で識別されます。CCRは一意の識別子で、Cadence Change Management System(CCMS)内の追跡メカニズムで、製品の問題と改善の文書化に使用されます。CCRは、CCMSデータベースで一意の番号で識別され、ケースと相互参照されます。CCRのステータスはCadence Online Supportで確認できます。
CCRの重大度
重大度は、問題が技術的にどれほど深刻かを示す、客観的な指標です。重大度は、ケイデンスとリクエスト所有者により設定される、問題そのものの属性で、以下の3段階に区別されます。
0 - 回避策なし ("S0")
- 設計業務を中断させるソフトウェアのバグで、回避策がない
- 関連するケースは、CCRが解決し、お客様が解決を承認するまで、オープンの状態に維持される
- 問題の解決を早めるには、ケース所有者にテストケースを提供してください
1 - 回避策あり ("S1")
- 設計業務を中断させる不具合であるが、回避策がある
- 設計業務を大幅に制限する不具合で、お客様の生産性にマイナスの影響を及ぼす
- 関連するケースは、お客様が解決通知の受領を確認するまで、オープンの状態に維持される
2 - 軽度 ("S2")
- 既存の機能や仕様の改善、追加または変更で、製品の使用性や効率を向上させるもの
- アサインが済むとケースはクローズされる
CCRの緊急性
緊急性は、通常よりスピーディーな対応が求められる必要度に対応し、以下の2段階に区別されます。
U - 緊急
- 客様が設計を進めるのに、早急なサポートを要する
- 問題がお客様の現場でテープアウトを妨げている
- 問題がお客様に財務上重大な影響を与えている、および/または、ケイデンス提示の回避策は、間違いが発生しやすく繰り返しの多い手動の手順が必要なため、お客様にとって納得のいくものではない
- 回避策にかかる時間が、お客様の設計効率に多大な影響を及ぼす
- 回避策を実施するには、追加のエンジニアリングリソースを要する
D - 既定
- 標準的な保守計画、修正サイクルに基づいて、可能なときに解決を要する