ケイデンスのPalladium Z1 Enterprise Emulation Platformが GUCのSoC設計を加速
GUCにおける複雑なSoCの検証を最大795倍高速化
2018年 8月16日
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、8月13日(米国現地時間) 、Global Unichip Corporation (以下GUC) が、Cadence® Palladium® Z1 Enterprise Emulation Platform(以下Palladium Z1プラットフォーム)を採用し、半導体業界におけるイノベーションの促進に向けシステムオンチップ(SoC)の設計を加速したことを発表しました。GUCの技術者は、Palladium Z1プラットフォームとともにCadence Xcelium™ Parallel Logic Simulationを組み合わせて使用することにより、デバッグの完全な可視性を保ちつつ、より複雑なSoC検証テストシナリオを適用し、検証作業を最大795倍加速することができました。Palladium Z1プラットフォームに関するさらに詳細な情報については、www.cadence.com/go/palladiumz1guc をご参照ください。
GUCは、Palladium Z1プラットフォームを活用することによりSoCの検証を改善し、さらに検証プロセスの早期の段階でハードウェアとソフトウェアの統合を最適化し、高度な信頼性を確認することができました。また、Palladium Z1プラットフォームに搭載されているコンパイル機能により、GUCは、チップ全体のエミュレーションモデルの立ち上げ期間をより予測可能なものにすることができました。これにより、GUCの技術者は迅速なデバッグを行い、20倍短期間で設計の変更を探索することができました。これは従来のメソドロジでは不可能なことでした。
また、GUCは、Palladium Z1プラットフォームおよびXcelium Parallel Logic Simulationに加え、検証IP (VIP) やJasperGold® Formal Verification PlatformなどCadence Verification Suiteが提供する他のソリューションも活用しました。様々な検証技術を提供するCadence Verification SuiteのソリューションはGUCに対して、検証フロー及びエンジン全体の自動化、デバック、モニタリング、管理、指標化技術を提供し、検証効率及びチーム連携を改善しました。Palladium Z1プラットフォームは、関連するVerification Suiteの周辺エンジンとの整合性を保つことで、GUCは検証の全体効率性を最適化し、最終的には製品品質の改善に貢献することができました。
Global Unichip Corporation社コメント
Dr. Ken Chen氏(president)
「私たちの製品革新およびビジネスにおいて、高性能ASICの検証ソリューションの整備は極めて重要であり、製品の全体品質を改善するために継続的な努力が必要です。他のソリューションとも比較した結果、ASIC検証の生産性およびユースモデルの多様性を効率的に改善するために私たちはケイデンスのPalladium Z1プラットフォームを選択しました。Palladium Z1プラットフォームをXcelium Parallel Logic Simulationおよび幅広いCadence Verification Suiteのソリューションと共に活用することにより、私たちは、様々なマーケットにおいて次世代のリーダとなるビジョンをお持ちのお客様に対して柔軟性のあるASICサービスを提供することができるようになりました。」
Palladium Z1 Enterprise Emulation Platformは、包括的な検証ソリューションCadence Verification Suiteを構成するツールとしてケイデンスのSystem Design Enablement戦略を強化し、システム企業および半導体企業は、他社を差別化できる完成度の高い最終製品をさらに効率よく開発することが可能になります。Cadence Verification Suiteは、JasperGold, Xcelium, Palladium Z1 and Protium™ S1などクラス最高レベルのコアエンジン、検証ファブリックテクノロジおよびソリューションによって構成されており、設計の品質とスループットを向上し、多岐にわたるアプリケーションや各製品分野における検証の要求を満たします。
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