ケイデンス、自動車機能安全規格ISO 26262に対応する業界初の包括的なTCL1ドキュメントを提供
横浜, 28 Oct 2016
TÜV SÜD、ケイデンスのデジタルおよびアナログツールフローの評価を完了、
ASIL AからASIL Dプロジェクトにおける高いTCLの達成を認証
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、10月26日(米国現地時間) 、自動車機能安全規格ISO 26262に準拠した、業界初の包括的なTCL1 (Tool Confidence Level 1) ドキュメントの提供開始を発表しました。準拠の判断について、国際的第三者試験認証機関であるTÜV SÜDにより評価が行われ、ケイデンスのアナログ/ミックスシグナルツールチェーンおよびデジタルフロントエンドの設計検証フローがTCL1を達成していることが認証されました。さらに、ケイデンスのデジタル・インプリメンテーションおよびサインオフフローの評価についても、年末までに完了する予定です。このフローの評価が完了すると、ケイデンスの30を超えるEDAツールが、ISO 26262準拠の開発ライフサイクルに貢献することとなり、自動車産業向けに幅広いツールサポートを提供します。
TÜV SÜDのTechnical Reportを含むケイデンスAutomotive Functional Safety Kitsは、www.cadence.com/go/iso26262autoからアクセス可能です。
TÜV SÜDによる評価は、コンポーネントのサプライヤーがツールやフローに備えなければならないドキュメント要件を満たしています。コンポーネントのサプライヤーがASIL認定を取得するには、開発ツールがISO 26262基準に基づいて正式に評価される必要があります。ケイデンスの手法により、自動車設計の各プロジェクトにおいて必要となるツールのユースケース評価にかかる手間を軽減し、通常は多くの工数を必要とするツール認証のための手続きも省略できるので、時間とコストを節約することができます。
インフィニオン テクノロジーズ社コメント:
Dr. Joerg Schepers氏 (Senior director, Microcontrollers Powertrain) :
「インフィニオンがマイクロコントローラーAURIXのデザインをスケジュール通りに市場に提供し、自動車市場で求められる安全規格を確実に満たすために、設計、検証ツールフローと実績ある安全基準が必要です。ケイデンスとTÜV SÜDとの協業により、ケイデンスのソフトウェアツールが、ISO 26262基準に対応していることが正しく評価されましたので、我々は自信を持って製品を提供することができます。」
TCL1は、ツールが安全に使用できるものであるという高い信頼度を提供しますが、Tier-1/Tier-2コンポーネントサプライヤー、自動車OEMメーカーを問わず、またプロジェクトのASILを問わず、技術ベンダーに対してその提供するツールが極めて厳しいレベルであるTCL1を満たすことを求めています。ケイデンスのAutomotive Functional Safety Kitsは、フローベースのソリューションと共にモジュール化されたドキュメントを提供しますので、お客様の個別のツール環境に適合させることができ、監査のためにドキュメントを提出するプロセスを簡略化することができます。
フローは次の通りです:
TÜV SÜD・コメント:
Alfred Beer氏 (Head of the automotive functional safety department):
「ISO 26262製品、プロセス、ツール認証において信頼を得ており、機能安全に関わるサービスを世界中の自動車メーカーに提供する機関であるTÜV SÜDは、OEMメーカーやサプライヤーが、安全性を最重視すべき製品の開発に、信頼できるソフトウェアツールを必要としており、かつツールの認定にはあまり多く時間をかけたくないと考えていることがわかりました。我々はケイデンスと協業することにより、お客様がASIL AからASIL Dプロジェクトにケイデンスツールを適用する際のサポートとなる、TCLの既定プロセスに役立つドキュメントが整備されたと判断しました。」
ケイデンス・コメント:
Anirudh Devgan (Senior vice president and general manager of the Digital & Signoff Group and the System & Verification Group):
「TÜV SÜDとの緊密な協業によって、自動車産業のお客様は、ケイデンスのツールフローが基準に準拠していることを認識しながら、自動車設計の作成と検証を行うことができます。また、ケイデンスのフローはTÜV SÜDによってすでに評価されているため、お客様が評価にさらなる時間とコストをかける必要がなくなります。」
CadenceおよびCadenceロゴはCadence Design Systems, Inc.の登録商標です。
その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。
ASIL AからASIL Dプロジェクトにおける高いTCLの達成を認証
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、10月26日(米国現地時間) 、自動車機能安全規格ISO 26262に準拠した、業界初の包括的なTCL1 (Tool Confidence Level 1) ドキュメントの提供開始を発表しました。準拠の判断について、国際的第三者試験認証機関であるTÜV SÜDにより評価が行われ、ケイデンスのアナログ/ミックスシグナルツールチェーンおよびデジタルフロントエンドの設計検証フローがTCL1を達成していることが認証されました。さらに、ケイデンスのデジタル・インプリメンテーションおよびサインオフフローの評価についても、年末までに完了する予定です。このフローの評価が完了すると、ケイデンスの30を超えるEDAツールが、ISO 26262準拠の開発ライフサイクルに貢献することとなり、自動車産業向けに幅広いツールサポートを提供します。
TÜV SÜDのTechnical Reportを含むケイデンスAutomotive Functional Safety Kitsは、www.cadence.com/go/iso26262autoからアクセス可能です。
TÜV SÜDによる評価は、コンポーネントのサプライヤーがツールやフローに備えなければならないドキュメント要件を満たしています。コンポーネントのサプライヤーがASIL認定を取得するには、開発ツールがISO 26262基準に基づいて正式に評価される必要があります。ケイデンスの手法により、自動車設計の各プロジェクトにおいて必要となるツールのユースケース評価にかかる手間を軽減し、通常は多くの工数を必要とするツール認証のための手続きも省略できるので、時間とコストを節約することができます。
インフィニオン テクノロジーズ社コメント:
Dr. Joerg Schepers氏 (Senior director, Microcontrollers Powertrain) :
「インフィニオンがマイクロコントローラーAURIXのデザインをスケジュール通りに市場に提供し、自動車市場で求められる安全規格を確実に満たすために、設計、検証ツールフローと実績ある安全基準が必要です。ケイデンスとTÜV SÜDとの協業により、ケイデンスのソフトウェアツールが、ISO 26262基準に対応していることが正しく評価されましたので、我々は自信を持って製品を提供することができます。」
TCL1は、ツールが安全に使用できるものであるという高い信頼度を提供しますが、Tier-1/Tier-2コンポーネントサプライヤー、自動車OEMメーカーを問わず、またプロジェクトのASILを問わず、技術ベンダーに対してその提供するツールが極めて厳しいレベルであるTCL1を満たすことを求めています。ケイデンスのAutomotive Functional Safety Kitsは、フローベースのソリューションと共にモジュール化されたドキュメントを提供しますので、お客様の個別のツール環境に適合させることができ、監査のためにドキュメントを提出するプロセスを簡略化することができます。
フローは次の通りです:
- デジタルフロントエンド設計および検証フロー: このフローでは仕様からRTL設計、機能検証、機能安全まで行うことができます。このフローには、Incisive® Enterprise Simulator, Palladium® Z1エンタープライズ・エミュレーションプラットフォーム, Protium™ラピッド・プロトタイピング・プラットフォーム, Incisive vManager™ソリューション, JasperGold®アプリケーション, Genus™ Synthesis Solution, Conformal® Equivalence Checkerが含まれます。
- アナログ/ミックスシグナル設計、インプリメンテーションおよび検証フロー: このフローでは、ケイデンスのVirtuoso® suiteとSpectre®サーキットシミュレーションプラットフォームを使用して、トランジスターレベルデザインの作成、シミュレーション、フィジカルインプリメンテーション、フィジカル検証を行うことができます。ケイデンスのVirtuoso ADE Verifierは、設計の信頼性を高めるため、個々の回路仕様に対して安全仕様の検証を行う統合化手法を設計者に提供します。
- デジタル・インプリメンテーションおよびサインオフフロー: このフローの評価は現在進行中です。RTL-to-GDSIIインプリメンテーションおよびサインオフをサポートし、自動車設計のインプリメンテーションおよびサインオフ向けにケイデンスのInnovus™ Implementation SystemおよびModus™ Test Solutionを含みます。
TÜV SÜD・コメント:
Alfred Beer氏 (Head of the automotive functional safety department):
「ISO 26262製品、プロセス、ツール認証において信頼を得ており、機能安全に関わるサービスを世界中の自動車メーカーに提供する機関であるTÜV SÜDは、OEMメーカーやサプライヤーが、安全性を最重視すべき製品の開発に、信頼できるソフトウェアツールを必要としており、かつツールの認定にはあまり多く時間をかけたくないと考えていることがわかりました。我々はケイデンスと協業することにより、お客様がASIL AからASIL Dプロジェクトにケイデンスツールを適用する際のサポートとなる、TCLの既定プロセスに役立つドキュメントが整備されたと判断しました。」
ケイデンス・コメント:
Anirudh Devgan (Senior vice president and general manager of the Digital & Signoff Group and the System & Verification Group):
「TÜV SÜDとの緊密な協業によって、自動車産業のお客様は、ケイデンスのツールフローが基準に準拠していることを認識しながら、自動車設計の作成と検証を行うことができます。また、ケイデンスのフローはTÜV SÜDによってすでに評価されているため、お客様が評価にさらなる時間とコストをかける必要がなくなります。」
CadenceおよびCadenceロゴはCadence Design Systems, Inc.の登録商標です。
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